大腸カメラについて

大腸カメライメージ

大腸カメラは、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの大腸の内部を観察する検査です。

現在、日本では食生活の欧米化等により、大腸がんが増加傾向にあります。2020年の統計では死亡数の多いがんのうち、大腸がんは女性で1位、男性で3位となっています。
一方、初期の大腸がんは、内視鏡手術で切除できる可能性が高いため、早期に発見すれば治癒する確率も高くなります。

大腸ポリープと大腸がんの関係

特に大腸ポリープは、大腸がんとの密接な関係が知られています。
大腸カメラ検査により、ポリープが発見された場合は、その状態によっては検査時に切除してしまうことが可能です。
大腸ポリープの多くは腺腫性ポリープで、その約8割は良性とされていますが、胃のポリープに比べると「がん化」するリスクが高くなっています。

しかしながら大腸カメラは肛門からスコープを挿入するため、その抵抗感より大腸カメラ検査の受診率はまだまだ低い現状にあります。

ポリープの発症自体には自覚症状はなく、かつポリープは40代から増え、加齢とともにできやすくなる傾向があるため、大腸カメラ検査を受けたことのない方は積極的な受診をお勧めします。

当院の大腸カメラ検査

当院の大腸カメラ検査でポリープが発見された場合、ポリープの形状や種類にもよりますが、1cm未満であればその場で切除することが可能です。
※予約時にポリープ切除を希望されない場合や血液をサラサラにする薬を内服しており、事情により休薬できない場合は切除はせずに観察のみとなります。

当院の苦しくない大腸カメラ検査

当院では大腸カメラ検査の際に鎮静剤(セデーション)を用いることで、なるべく患者様の負担軽減を目指しております。

以下のような症状に該当する場合は、大腸カメラによる検査をお勧めします。

  • 便潜血反応で「陽性」との診断を受けた
  • 血便がみられた
  • 便秘や下痢等の便通異常の症状がある
  • 腹痛、腹部膨満感が続いている
  • 貧血を指摘されている
  • よく顔色が悪いと言われる
  • 急激な体重減少があった
  • 大腸ポリープや大腸がんを治療した経験がある 等

※以下のような方は、症状が無くても定期的な大腸カメラによる検査をお勧めします

  • 家族に大腸がんになった人がいる方
  • 肥満体質、運動不足、偏った食生活が続いている方
  • これまで大腸カメラによる検査を受けたことがない方

大腸カメラでは、以下のような疾患の確認ができます。

  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
  • 大腸憩室症
  • 虚血性腸炎
  • 感染性腸炎 等

大腸カメラの流れ

注意事項

大腸カメラは、下剤を飲んでいただき、腸内をきれいにしておく等、前処置が必要な検査です。まずは当院にご来院していただき医師の診察を受けていただきます。
この時に医師および看護師が丁寧に説明いたしますので、疑問点があればご質問ください。
また服用中の薬があればお知らせください。当院は内視鏡ガイドラインに沿って薬の服薬の中止か継続を指導させていただいています。

※抗凝固薬や抗血小板薬(血液をサラサラにする薬)を内服している方は、検査予約時にお知らせください。
また糖尿病で血糖降下薬の内服やインスリンの皮下注射をされている方は、当日は内服・注射を控えていただく場合があります。

検査前日まで

  • 検査当日の3日程度前から下記(※)のような繊維を多く含む食べ物を避け、水分を多めに摂るようにしてください。アルコールもなるべく控えるようにしていただきます。

    ※)タケノコ、トウモロコシ、ネギ、パイナップル等の繊維の硬いもの。ゴマ、ピーナッツ、イチゴ、トマト等の粒状のもの。ミカン、トマトの薄皮。わかめ、ヒジキ、海苔等の海藻類。シイタケ、エノキ、シメジ等のキノコ類。

  • 食事のメニューが気になる方には検査前日に専用の検査食を食べていただいております。
  • 基本的に午後9時を過ぎたら飲食、服薬をしないようにします。お水やお茶は摂っても構いません。
  • 検査予約時にお渡しするセンノシド錠2錠とピコスルファートNa液1本を就寝前に服用してください。

検査当日

  • 朝食を摂らないようにします。お水やお茶等は飲んで構いません(ただし無糖のもの)。
  • 朝8時ごろから下剤(ニフレック)を飲んでいただき、腸内をきれいな状態にしていただきます。
  • 血圧を下げる薬等、担当医より内服指示のあった朝の薬は起床時もしくは7時ごろまでに服用してください(基本的に医師の指示があれば、それに従ってください)。

大腸カメラ検査の流れ

  • 事前の準備が済みましたら検査衣に着替え、検査台に横になっていただきます。
    鎮静剤を用いる場合は、ここで投与します。
  • 内視鏡を肛門から挿入していきます。
    検査中は体の向きを変えたり、お腹を押さえたりすることがあります。
    また空気を入れて腸管を膨らませます。
  • 内視鏡によって撮影された腸管内部をモニターで観察しながら病変がないか等を確認していきます。
  • 疑わしい組織があった場合は内視鏡で一部を採取し、顕微鏡で詳細を調べていきます(生検)。またポリープがあり、切除可能な場合は切除します。
  • 大腸の内腔を一通り観察すれば検査は終了です。
    検査時間は観察のみなら15~30分程度です。

鎮静剤による検査を受けた方は、検査後に30分~1時間ほどは当院のリカバリールームにて休息していただきます。
鎮静剤を用いた検査を受けた当日は車やバイク、自転車をご自身で運転することは厳禁となります。
公共交通機関、あるいはご家族等の送迎によるご来院をお願いします。

※ポリープを切除した場合は、出血する可能性もありますので、術後1週間は注意し、安静にするようにします。詳しくは医師の指示に従ってください。

検査後に実際の検査画像を見ながら院長より検査結果の説明をいたします。

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の費用概算(保険適応)

  • ※検査後に薬の処方がある場合、別途費用がかかります
3割負担 2割負担 1割負担
初診料・前処置薬剤・採血(検査前検査) 2,500円~4,000円 1,700円~2,800円 800円~1,400円
大腸内視鏡(検査のみ) 約5,000円 約3,500円 約1,700円
大腸内視鏡+病理組織検査
(個数・部位により異なります)
5,000円~12,000円 3,500円~8,000円 1,700円~4,000円
大腸内視鏡+大腸ポリープ切除
(個数・部位により異なります)
20,000円~30,000円 1,700円~20,000円 7,000円~10,000円
合計 7,500円~34,000円 5,000円~23,000円 2,500円~11,500円